週間OSMサマリー #71

2013/06/03 – 2013/06/17

OpenStreetMap (OSM)の世界で起きているあらゆる出来事の要約です。

Authors: Pascal & Dennis – (thx @ “Wochennotiz”)

OpenStreetMapインフラ基盤への基金募集拡大

先月から実施されているOpenStreetMapインフラ基盤への基金募集に対し、多くのかたからのご支援をいただいております。心より感謝申し上げます。この度、OpenStreetMap を支える主要インフラ基盤強化への機運が高まっていることをうけ、私達は基金募集期間の延長と対象額の拡大を行うことを決定しました。

拡大対象となる金額は £32,500 / $50,000 / 約500万円 です。この基金を活用し、OSM Operations Working Groupは新規サーバの購入、およびサーバのセットアップ資金への補填を行います。サーバ資源が増強されることによって、望むときにに確実に地図データを編集できる可用性を確保し、なおかつ、将来的にコミュニティの健全な成長を妨げるかもしれない門扉を解き放つことが可能となります。

基金への募金、あるいは私達への連絡はこちらから可能です。

基金の使途

フェイズ 1: 必要資金 £40,000 / $60,000 (達成済み!)

  • 信頼性とパフォーマンス向上のためデータベースのマスターサーバを1台追加
  • 新規の中央ファイルサーバへファイル容量追加

フェイズ 2: 必要資金 £32,500 / $50,000 (こちらへご協力をください!)

  • 経路探索サーバ (詳細は後日追加します)
  • 北アメリカのキャッシュサーバを増強、タイル呼び出し時間を短縮
  • 遠隔地バックアップを改良、災害発生時のOSM復旧を迅速化
  • 読み込み専用のデータベースサーバを追加、応答速度と信頼性を向上

データベースサーバという OpenStreetMap のインフラ基盤において最も重要なピースの改良は、直接みなさんのちからによって達成することが可能です。OpenStreetMap をより信頼性が高く強固なものとするため、そしてこれからも発展を続けられるものとするため、皆様のご協力をお願いいたします。

基金への募金、あるいは私達への連絡はこちらから可能です。

週間OSMサマリー #70

2013/05/20 – 2013/06/03
OpenStreetMap (OSM)の世界で起きているあらゆる出来事の要約です。

Authors: Pascal & Dennis – (thx @ “Wochennotiz”)

週間OSMサマリー #69

2013/05/06 – 2013/05/20
OpenStreetMap (OSM)の世界で起きているあらゆる出来事の要約です。

Authors: Pascal & Dennis – (thx @ “Wochennotiz”)

OpenStreetMap データライセンスはODbL になりました

本日2012/9/12 午前9時(英国時間)、OpenStreetMap はここにOpen Database Licence の下にライセンスされました。

オープンデータコミュニティが利用できる法的なツールを作ってくれたOpen Data Commons に感謝します。

[更新: 2012/9/14(金) おおよそ18:30 UTC]
XML形式のPlanet ファイルは予想よりも生成に時間が掛かりましたが、ようやく次の新しいディレクトリで利用できるようになりました。http://planet.osm.org/planet/。現在は利用が多いためダウンロードが遅いかもしれません。

追加のPBF形式ファイルも完全に生成でき次第追加される予定です。

いよいよODbLへの切り替えです

マッパーのみなさん、こんにちは。

ODbLへの切替が近づいています。本当ですよ。まさに切替のことです。

いよいよライセンス切替手続きの最後に来ています。4年に及ぶ相談、討論、推敲、改善、討論、改善、実装、コーディングとマッピング、マッピング、マッピング、といった手順を経て、ついにこの最終段階に到達しました。この最終段階は実はとても簡単です、というのも難しい作業は予め頑張って終えてしまっていますので。最終段階はとても簡単で、いわばピクニックのようなものです。

2012/9/12(水)[1]、次のPlanetファイルの作成が始まります。この時点で、APIはODbL用のものに切り替えられ、OpenStreetMapはODbLでライセンスされたオープンデータ・プロジェクトとなります。この時点以降利用されるAPIトランザクションとdiff(更新差分)は、ODbLでライセンスされたOpenStreetMapデータで構成されることになります。

約30時間後に、その新しく生成されたplanet ファイルはplanet.openstreetmap.orgからそれぞれのレンダラー、経路案内ソフト、品質保証システム、変換ソフト、画像再生成ソフトなどで利用できるようになります。

利用者はODbLの差分を旧ライセンスのplanetや差分と混ざらないようにしたいはずですよね。まずODbLのplanetであなたのシステムをパージまたはリロードしてください。その後、ODbL差分を利用してください。planetは新しいディレクトリ構造になる予定です。我々はこの機会に、planetのディレクトリを少しだけ、より合理的なレイアウトに変更します。その違いは後で簡単に分かるでしょう。これは同時に異なるライセンスのデータを間違って混ぜることを防ぎます。

マッパー

マッパーから見ると違いは何もなく、マッピングについては何も変える必要はありません。従来どおり自分の現地調査やOSMで利用できる外部リソースを使ってOpenStreetMapの改善を続けてください。決して他のマップからコピーしないでください。

データ利用者

OpenStreetMapデータを利用して公開する場合は、Wikiに多少のガイダンスがあります
まず新しいライセンス下での義務を吟味してから古いデータのパージと新しいものへの切り替えに進みたいだろうと思います。カスタムレンダラーのような多くの利用者は、OpenStreetMapの帰属表示を新しい簡素化された表示に切り替える必要があるでしょう。

データ利用者は新しいplanetと差分へのアップグレードのスケジュールをやり易いように自分で決めることができます。

よろしくお願いします、そしてハッピーなマッピングを
コミュニケーション・ワーキング・グループ

[1] 雨天の場合、このピクニックはキャンセルでなく次の水曜日2012/9/19に順延されます。

画像のクレジット

Photo of cat
in picnic basket
is © Jacob Davies,
licensed CC-By-SA.

自動改訂が完了しました

この数週間、ライセンス変更用の改訂botが世界中のデータセットをきれいにしながら、自動的な改訂を進めてきました。地球全体が昨日カバーされたところです。この変更を行うために、ソフトウェアを開発し実行する実質的・技術的な努力が続けられました。完了までの期間がかなり不確実であったため、これは目覚しいマイルストーンであると言えます。その実現を支援した人々に、とりわけほとんどのコードを書いてくれたMatt Amos, Andy Allan, Gnonthgol そして Malte Kuhn にお祝いと感謝を捧げます。

現時点のOpenStreetMapデータベースのデータはほぼODbLを宣言できる状態にあるのですが、ライセンスはまだ切り替えられていません。その時期が近づいたらまた新たな記事で最新情報をお知らせします。

99%以上のデータが保持され、ほとんどの場所では、その差異はわずかに認められる程度です。しかし、改訂が集中している場所があり、特にポーランドやオーストラリアではそうです。我々はこのデータを保持することをもちろん選びましたし、オリジナル投稿者の判断を尊重し、過去に彼らがこのプロジェクトに参加してくれたことに感謝します。

幸い、こうしたエリアのOSMコミュニティの反応はめざましく、短期間に高品質のデータセットを取り戻せるだろうと信じています。OSMマッパーとして、もしあなたが衛星画像その他のリソースを使ったり、あるいは個人的な知識や調査から記憶などによって手助けしたい場合には、ぜひ参加してください。本質的に、マップにはいくつかの新しい空白地点が残され、みんながよくわかっていて大好きな手順で作業を進めることができます。お気に入りのマッピングテクニックを使って、歩きまわって、空白を埋めましょう。(注意:CC-BY-SAのデータセットや改訂前データのマップビューをコピーしてはいけません。他の非互換の著作権があるマップデータと同じように扱ってください。)我々はライセンス切替が行われるための最後の準備が行われている間、今やこのプロセスを誠実に開始することができます。

記念ファンドとアワード

2012年1月、我々の仲間Ulf Moller が思いもよらず亡くなりました。Ulfは微笑と面倒見のよいふるまいで知られるマッパーでした。同時に彼は2009年にOpenStreetMap Foundation の理事会メンバーに選ばれ、License Working Groupに参加していました。OpenStreetMapコミュニティ内の彼の友人たちは次のように思い悩んでいました; どうやったらUlfのコミュニティへの貢献を表彰できるのだろう?どうやったらこの喪失感を埋められるのだろう?

息子、兄弟、いとこを失った喪失感を味わっているUlfの家族が、我々に心配りと案内をくれました。本日(5/3)、Ulfが生きていたら40歳であった誕生日にアナウンスします:

Ulf Moller 記念ファンド

Moller家の人々からUlfの名前で、プロジェクトへの彼の貢献を続けるために、OpenStreetMap Foundationへ寄付の申し出がありました。Ulf Moller 記念ファンドはUlfがそうしていたように、OpenStreetMapの普及活動の推進に捧げられます。あなたはUlfの名前で寄付することでUlfの思い出に栄誉を与えることができます。

記念ファンドへの寄付は クレジットカード, paypal または bank transferで行えます。

同時にアナウンスします:

Ulf Moller 記念アワード

The Ulf Moller 記念アワードは優れたマッピング、コミュニティへの便益及びその他のOpenStreetMapプロジェクトの改善を通じて、OpenStreetMapに寄与した個人を毎年表彰します。

この記念アワードには、emailでOpenStreetMapに目覚しい貢献をした人をノミネートすることができます。ノミネートしたい人の名前とその評価に値する活動を書いてください。最初の記念アワードは2013年5月に表彰されます。

我々は毎年5月にこの友人の思い出とマッパーの継続的で優れた活動をを祝うことができるでしょう。

Ulf Moller, 1972 - 2012

写真はMoller家の方々の好意によるものです。

ライセンス切替は継続中

3週間前、我々は’校訂bot’の動作を完全にする作業を続けていると述べました。非互換のあらゆるデータを見直し、校訂(削除/非表示)する小さなコードです。遺憾なことに、このbotが完全に動作するにはもう少し時間が掛かりそうです。良いニュース: botは前よりも多くのテストに合格しています; 悪いニュース: まだ全てには合格していません。この件については、エラーなしに動作するように、何人かが作業しています。

これらのシステムテストが終わったら、既に構成済で待機中のテストサーバに対して、生データによるテストが行われる予定です。テストの成功状況に従って、生データベースの孤立した一部のテストが予定されています、おそらくアイルランド島になるでしょう。これが成功したら、残りのデータが処理されます。

ポジティブなメモとして: 同時に、この数週間、我々はいくつかの投稿についてデータベース内に残すかどうか、どうにか合意することができました。協力頂いた全ての人に感謝します。

次の週に、再度状況をお知らせします。

みなさんの忍耐に感謝します。